Moi!こんにちは、cory-paradiseです。
いきなりですが、アクアリウムにおける濾過とは何でしょう?
ざっくりと言ってしまえば水槽の中の飼育水をキレイにすることなのですが、一言で言い表すのはなかなか難しいですよね。
そこで今回は一般的に知られる濾過の方法と、濾材の種類について説明をしたいと思います。少々読むのが面倒な内容ではありますが、知っていると知らないとでは後々大きな違いが出るかもしれません。
そんな訳で、初心者の方も、そうでない方も一緒に確認していきましょう!
また難しいテーマを選んだわね。
うん、アクアリウムをやる以上は避けて通れない道だからね。
そうだけどさ、こういう話ってアクア界の大御所とか重鎮の方々があちこちで記事にしてるじゃない。下手なことは言えないわよ。
へのツッパリはいらんですよ!
…言葉の意味はよくわからないけど、とにかく凄い不安だわ。
濾過(ろか)と濾材(ろざい)の種類を知ろう
それでは早速、濾過の種類からお話ししていきましょう。
濾過の種類は一般的に知られるものを大別すると3種類に分けられます。おそらく現在のアクアリウムにおいて主流とされるものだと思いますので、しっかりと頭に入れておいて下さい。
物理濾過 (使用濾材:ウールマット・スポンジ・粗目マットなど)
繊維が網の目状に絡まった濾材を用いて、主に目に見える位の大きさのゴミを物理的に引っ掛けて取り除くことを目的とします。
商品によって繊維の密度や厚みが異なるものが色々あるよ。古くからアクアリウムで常用されている事からも実績のある濾材だね。使用したい長さや形に自由にカット出来るから一番使い勝手が良いよ。
生物濾過 (使用濾材:リング濾材・ボール濾材など)
主にフィルター内に設置した濾材を住み処として定着した好気性バクテリアの働きによって、水中の有害物質や有機物を分解することを目的とします。
材質は様々だけど、どれも多孔質(表面に見えない溝や穴が無数にある構造)であることは共通しているね。㏗を調整する効果が付加された商品もあって種類は一番多いかも。迷っちゃうよね。
化学濾過 (使用濾材:活性炭・ゼオライトなど)
水の濁りや黄ばみの原因となる物質を、吸着機能のある濾材に一定期間吸着させておくことを目的とします。
目的に応じて補助的に使用することが多いかな。これも商品の種類が多くて迷っちゃうよね。短期間で効果が得られるけど持続時間が一番短いから基本的には使い捨てだよ。
濾過の主役はフィルターだと思っている方も多いかもしれません。それは間違いではないですけど、正直言ってそれだけでは理解不十分です。
濾過を理解するポイントは、使用する濾材の種類によって濾過方法と働きが異なる点であり、フィルターの種類によって異なる訳では無いとゆうこと。
そして、それぞれの濾過方法から得られる効果も異なる訳ですから、目的とする濾過方法と合致した濾材を使用すること、また必要に応じて濾材を変更または組み合わせる事が効果的と言えます。
濾過の種類と言うより、目的によって方法が3通りあるって考える方がわかり易いかもしれないわね。
そだね。フィルターは種類ごとに得意不得意があるから、まったく関係ない訳じゃないんだけど、選択の幅と自由度を考えるとやっぱり濾材が濾過の主役ってことになるかな。
失敗…とまでは言わないですけど、濾過の種類を知らず1種類に偏った構成にしてしまい、対応できる幅が狭まってしまうパターンが良く見受けられます。コリドラスを飼育するのであれば、バランスの良い濾過環境を目指した方が良いでしょう。
複数の機能を持つ濾材があることを知ろう
さて、最初から飛ばし気味の内容になってしまいましたので、続いてはちょっとお得なお話をしたいと思います。
実は濾材の中には複数の濾過機能を持ち合わせた濾材があるのです。
あら、お得!……でも、そうゆうのお高いんでしょ?
そんなことないよ。実は販売されている大半の濾材が複数の効果を持っていたりするんだ。
物理濾過と生物濾過の両方が期待できる濾材
- ストレーナースポンジ
- スポンジフィルター
- 粗目スポンジ(マット)
- リング濾材
物理濾過を行うには、先ほど説明したとおりゴミを引っかける機能を有していないといけません。厳密にはストレーナースポンジやスポンジフィルターは濾材ではありませんが、同じ効果を得られる点で該当します。特に最近の商品はバクテリアが定着し易い材料を用いている場合が多く、生物濾過の期待値が高くなっています。
また、リング濾材はゴミが引っかかり易い形状をしているので物理濾過を兼用させることが出来ますが、やはりメインは生物濾過の方が適任だと思います。
生物濾過と化学濾過の両方が期待できる濾材
- ソイル
- ゼオライト
生物濾過と化学濾過の効果を併せ持つ濾材として代表的なのがこの2つです。
ゼオライトは飼育水を軟水に傾ける効果が広く知られており、材質は非常に多孔質でバクテリアが定着し易い構造になっています。よく洗ってから使い始めないと飼育水が白濁してしまう場合もあります。時間が経てば透き通ってきますが要注意ですよ。
一方ソイルは底床が本来の役割であって、底面フィルターと併用することで長期間にわたって効果を持続させることも可能です。人工的に多孔質に作られているのでバクテリアの定着率が優れており、さらに水質を弱酸性に傾けたり、アンモニアなどの有害物質を吸着する機能が特に優秀な部類にあるとされています。
私も㏗を弱酸性でキープしたい時や、水槽の立ち上げ時にアンモニアの吸着を狙ってソイルをフィルターの中にセットしたりするよ。あとは繁殖を促すため、ゼオライトでいったん飼育水を軟水に傾けてから水換えで水質変化を与えてみたりもするよ。
生物濾過と化学濾過の併用は、先ほどの物理濾過と生物濾過の併用と比べると扱いが面倒だったりします。それは化学濾過の効果は期限が短いため交換の頻度が高いことが関係しているのですが、上手く使うと劇的な環境改善に繋がったりする場合もありますので覚えておいて損はないと思います。
あとがき
濾過の話ってさ、濾過方法にしても濾材にしても、とにかく種類が多くて迷っちゃうから難しく感じるのよね。
あくまで目的はコリドラスを快適な環境で飼育することなんだけどね。これさえ忘れなきゃ大丈夫だよ。
そう言えば、コリドラスに適した濾過の話をするのがテーマだったわよね。自分の例くらい出しておかなくていいの?
あー、その話はもう少し先に延ばしておこうかな。他にも知っておきたい重要な要素があったり、維持するためにはメンテナンスが必要だったりで話が尽きないからね。
ふーん、それなら少しは記事が増えそうね。続きが3か月後なんてことにならないよう肝に銘じておきなさい。
あ、うん、…本当にごめんなさい。
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